ギリシャ神話によれば、アポロはキクラデス諸島のこの小さな島で生まれた。アポロンの聖域にはギリシャ全土から巡礼者が集まり、デロス島は貿易港として栄えた。この島には、紀元前3千年紀から古キリスト教時代まで、エーゲ海世界の歴代の文明の痕跡が残されている。考古学的遺跡は非常に広範囲に渡っており、豊富である。

ミコノス島のテンダー桟橋から地元のフェリーに乗り、ユネスコの世界遺産に登録されている古代の島デロス島に渡る。デロス島は、ゼウスとレトの間に生まれたアポロと双子の妹アルテミスの生まれ故郷である。この神聖な島は現在無人島だが、最初の居住地は紀元前3千年紀にさかのぼる。アポロンの聖域、聖なる湖（1926年に干上がった）、ライオンのテラス、シントスの聖域、劇場地区、商業港地区など、デロス島の遺跡は数多く、ギリシャ史にとって重要である。

本日は、拡張現実ソフトウェア（AR）の助けを借りて、デロス島の遺跡を最も特別な方法でご覧いただきます。オーグメンテッド・リアリティ（拡張現実）とは、カメラの映像とバーチャルな映像を組み合わせたものだ。つまり、リアルタイムのビデオとさまざまなバーチャル要素が混在しているのだ。ARを使えば、タブレットのカメラを遺跡のさまざまな場所に向けるだけで、数千年前の遺跡をそのままの形で見ることができる。現在の遺跡と、往時の完全な建造物の両方を見ることができる素晴らしい方法だ。

ナレーションは考古学者が担当し、歴史や建築、そして重要な聖域の意義について深い洞察を与えてくれる。

注釈

このツアーはかなり歩きます。日陰は限られていますので、それなりの服装でご参加ください。帽子を持参し、日焼け止めを塗ってください。丈夫なウォーキングシューズを着用。乗り物酔いをされる方は、ご予約の前にそのことを考慮されるか、または適切な薬を服用されることをお勧めします。オーディオ・ヘッドセット（付属）をご利用いただくと、より快適にツアーをお楽しみいただけます。